ガサガサッ、早朝の公園に漂う静寂を破るよ うな音がした。気付くのが遅かった。バラの 花を見に行こうと思い公園のホームページを 見るも、見頃は過ぎたとのこと。少しでも早 い方が良い?平日の朝なのにバイクで走る。 寝巻に毛が生えた格好では寒いかと思いきや、 すでに5月後半になると陽が昇った後は湿度 があり夏の気配がする。5時台の公園は人も まばら、バラの回廊を眺める人はいなかった。 そこでの物音、原因は見頃の過ぎたバラの花 弁が散る時に周りの葉っぱを揺らす音だった。 大輪の花をつけ、大勢を楽しませ、そして人 知れず散る…ここに我在り、そんな最後の音 なのかもしれない。おりしも昭和の大輪の花 が散ったことを知る。大勢にカンゲキを与え、 カレーを国民食にしたのは彼の功績ではなか ろうか。傷だらけになりながらもステージへ の執念を燃やし、リハビリのさなかと聞いた。 62歳、人生100年時代と言われる中では You are too Yougman.