は時に励ましに、時にプレッシャーになる。
前日は天気も心も曇りがちだったので、写真
はほとんど撮れていない。明け方の盛岡市内
は曇り空、目的のアスピーテラインは雲の中。
救いは台風のおかげで雲の流れが速く、タイ
ミングが良ければ青空がのぞめるカモ…高度
を上げると雲が霧になり辺りに漂いだす。そ
れは、降雪地に多いシェルターを幾つか抜け
た時だった。眩しいほどの緑が視界に飛び込
み、眼下には雲海が広がっていた。雲の上に
出ると蒼い空はどこまでも高く、背の高い木
が少ない高原の道は、山間を軽飛行機で飛び
回っているようだ。山頂の滑走路、いや駐車
場に停めると、R100Rを駆る同好の志も来て、
Selfcafeタイムとなる。地元でももこれだけ
見事な雲海はなかなか見られないようだ。そ
こから田沢湖に下り、盛岡に戻り、この旅の
目的である斎藤純さんの展示を拝見した。食、
道、縁…短かかったが濃厚な夏の思い出だ。
