SUNRISE SQUARE COLUMN -2ページ目

SUNRISE SQUARE COLUMN

オートバイに関する事を20×20文字のSQUAREで綴ってみます。

朝から青空の見本のような空だった。晴天は
空の面積の8割が晴れている必要があるが、
早朝まで降り続いた雨は、大気の汚れを洗い
流し、晴天よりも青い空を残して上がった。
今日は近場を流す予定なので、いつもよりも
遅い時間に家を出た。お昼前に目的地に着き
ランチして帰宅、途中で給油も不要な予定だ。
途中、花畑の看板を見つけてルートを変える。
急角度で斜面を登る道は、空に続く滑走路の
ようだ。天空のと言われる花畑は緑の斜面に
続く青い空に、赤い花が差し色で映えていた。
新しいバイパスからは石灰岩を切り出した山
が見えた。青空を背景にオフホワイトの山肌
を眺めながら目的地へ走る。新緑のトンネル
を抜け、陽の光を通した葉がグラデーション
になっていた。目的地の山門を潜り、神社の
水場で身を清める。ふと見上げれば、晴れた
空に白い雲が気持ち良さそうに浮かんでいる。
今日はツーリングにはもってこいの日だな。
Perfect day to ride.

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ガサガサッ、早朝の公園に漂う静寂を破るよ
うな音がした。気付くのが遅かった。バラの
花を見に行こうと思い公園のホームページを
見るも、見頃は過ぎたとのこと。少しでも早
い方が良い?平日の朝なのにバイクで走る。
寝巻に毛が生えた格好では寒いかと思いきや、
すでに5月後半になると陽が昇った後は湿度
があり夏の気配がする。5時台の公園は人も
まばら、バラの回廊を眺める人はいなかった。
そこでの物音、原因は見頃の過ぎたバラの花
弁が散る時に周りの葉っぱを揺らす音だった。
大輪の花をつけ、大勢を楽しませ、そして人
知れず散る…ここに我在り、そんな最後の音
なのかもしれない。おりしも昭和の大輪の花
が散ったことを知る。大勢にカンゲキを与え、
カレーを国民食にしたのは彼の功績ではなか
ろうか。傷だらけになりながらもステージへ
の執念を燃やし、リハビリのさなかと聞いた。
62歳、人生100年時代と言われる中では
You are too Yougman.

快晴の空の下、西は四国、東は仙台から清水
にライダーが集まった。こんなイベントを始
めて早4回。非公式な0回を含めると足かけ
5年くらいは行っている。清水開催は3回目
NEOPASA清水は他のイベントも開催し
ているので何度も足を運んだ。前泊して現地
入りする人、イベント後に観光して帰る人、
人の数だけ旅のスタイルがあり、物語がある。
キャンプして参加したこともあるが、スタッ
フとして朝のブリーフィングに間に合うには
家からの早朝出発が合っている。夜明けの涼
しい風を切って走る朝ツー部のイベントだし。
施設のスタッフに聞かれた。「たくさんイベ
ント見てるけど、みんなここに何しに来てる
の?一緒にツーリング行くわけでもないし。」
「ここに来るのは友達に会う為、友達を作る
為です。だからここで話しているだけで満足
なんです。それに各地から来るのでここまで
がツーリングでしょ。」スタッフは満足げに
頷いた。集まるだけ、確かに変わってるな。

春の訪れは花が教えてくれる。桃の花が咲き
梅が香りだし、桜が散ると里は緑に変わる。
その桃、梅、桜が一度に開花することから、
その町は美晴と呼ばれている。有名な滝桜を
見に訪れたのは夕闇が迫る刻だった。山に囲
まれた町は幹線道路から離れると人気ない。
街灯の少ない町はヘッドライトの中の景色の
他は漆黒だが、街道沿いに桜並木が見えた。
光を浴びた桜が見たい。町はずれに宿をとり、
夜明け前に走り出す。大型車両が行きかう道
は幅も広く、朝のうちなら交通量も少ない。
しばし中速コーナーの続くワインディングを
堪能し昨夜抜けた道を戻る。今年も桜を各地
で見たがその場所毎の風情がある。さながら
ここは未来に残したい日本の原風景…かな。
夜明け直後のオレンジ色の陽光が当たらない
山間の桜は、ほのかに色づいて真っ青な空に
向かって伸びている。今年の桜はここまで、
前線を追いかけて北上する旅も楽しかった。
少し寒い春風が吹き、花弁が静かに舞った。

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枝垂れ桜とフィラモネ、一緒に見れるかな?
三春の枝垂れ桜がニュースになると見たいと
思うがそれから計画しても遅い。日立のフィ
ラモネは週末の人出が多く行く気がしない。
それなら平日休みを取って一日で回れないか
ということらしい。でも桜のライトアップが
見たいから一泊になるね、と彼女は言った。
そもそも桜は4月中旬、フィラモネは連休前
後、微妙に時期がずれている。それが、今年
は気候のせいで、どちらも見頃が早まった。
計画しその週後半の有休を申請する。今見頃
らしいよ!ごめん、その日用事あるの…一人
で夜明け前に家を出る。平日の朝は通勤の車
に溢れ、遊びの人はほとんどいない。昼前に
日立を堪能し、日暮れの前に三春に着いた。
平日のツーリングなら、観光地も悪くない。
着いたー!行ったねー!写真でもメールでも
今日感じた全ての事を伝える事はできない。
枝垂れ桜とフィラモネ、一緒に見れるかな?
一緒の意味は、どういう意味だったのかな…

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